今年の第74回世界保健総会で、以下が決議されました。
《決議 : RESOLUTIONS》
● 糖尿病の予防と管理の優先度を上げる
新たな決議は、糖尿病の予防、診断、管理、および肥満などの危険因子の予防と管理の優先順位を高めることを加盟国に求めています。
● 世界障害者行動計画2014-2021において障がい者を包括的に取り込む
2022年末までに障害者の達成可能な最高水準の健康に関する報告書を作成すること、国連の障害者インクルージョン戦略を組織のすべてのレベルで実施すること等がふくまれています。
● マラリア撲滅に向けた前進を再活性化する
マラリアは、サハラ以南のアフリカに住む5歳以下の子どもを中心に、毎年40万人以上の命を奪い続けています。
● 口腔保健専門家の強化と、治療から予防的アプローチへシフト
従来の治療的なアプローチから、家族や学校、職場での口腔保健の推進や、プライマリーヘルスケアシステムでのタイムリーで包括的なケアを含めた予防的なアプローチへの移行を推奨しています
《決定 : DICISIONS》
● 目の屈折異常と白内障手術の効果的な普及を世界目標とする
屈折矯正手術の適用範囲を40%、白内障手術の適用範囲を30%拡大する
● HIV、ウイルス性肝炎、性感染症に関する世界保健セクター戦略
現行の保健分野戦略が今年で終了することから、2030年までのギャップを埋めるための新たな戦略の策定を求めました。
● 顧みられない熱帯病(NTD)の日の設定
2030年までの新しいNTDロードマップは、NTDが10億人以上の人々の健康、社会、経済に与える壊滅的な影響を緩和することを目的としています
● 非感染性疾患に関するSDGs目標達成のための新たなロードマップの作成
2023年から2030年までの実施ロードマップを作成するよう世界保健機関に要請しました。
● 2022 – 2023年プログラム予算の(2年に1度)編成
2022 – 2023年の予算案US$6 121.7 mill.を承認しました。