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世界保健総会2021決議(その2)

第74回世界保健総会で、以下が採択されました。

● 医療・介護従事者に関する新たな決意と看護・助産師の戦略的方向性

背景:COVID-19パンデミックでは、パンデミックの最前線で、健康、福祉、安全に関わる複数のリスクに直面するすべての医療・介護従事者の重要な役割が浮き彫りになりました。
また、各国が看護師・助産師が集団の健康成果に最大限の影響を与えることができるよう、教育、仕事、リーダーシップ、サービス提供に関する政策提言を行っています。

● 患者の安全性に関するグローバルアクションプラン2021-2030

背景:毎年、世界では何百万人もの患者さんが安全でない医療によって負傷したり死亡したりしており、中低所得国だけでも年間1億3400万件の有害事象が発生し、260万人の死亡につながっています。 高所得国においても、患者の約10人に1人が病院で治療を受けている間に被害を受けています。 これらの事象の約半分は防ぐことができると言われています。

● 健康、環境、気候変動に関する世界戦略

背景:2019年の「健康、環境、気候変動に関するWHOの世界戦略健康な環境を通じて、生命と幸福を持続的に向上させるために必要な変革」の実施に向けて、重要なステップがすでに始まっています。その中には、生物多様性と健康に関する「緑と健康の回復のための公約」、医療施設における水・衛生・トイレに関する推進活動、「すべての人のための手指衛生」グローバルレベルの問題解決行動の立ち上げ、来るCOP-26(国連気候変動締約国会議)に向けた健康メッセージ、鉛中毒防止のためのグローバル・キャンペーン、健康と環境に関する各国の行動を支援するための様々な地域行動計画やフォーラムなどが含まれています

● 国際的な化学物質管理と保健セクターの役割

背景:化学物質管理における保健分野の重要な役割と、すべての保健プログラムに化学物質管理を主流化する必要性を強調しました。 事務局に対し、2020年以降の戦略的アプローチや化学物質・廃棄物の健全な管理に関する提言を準備するために、ロードマップを更新するよう要請しました。

● 非感染性疾患のためのグローバルコーディネーションメカニズム(GCM)を2030年まで延長

背景:非感染性疾患のためのグローバルコーディネーションメカニズム(GCM)が2030年まで延長されることになりました。GCMは2014年に設立されました。その有効性を高めるために、GCMが責任を持つ5つの機能を実現するための作業計画の策定が含まれます。

● すべての人のための健康な生活と福祉のためのグローバルアクションプランSDG GAP

背景:プライマリー・ヘルス・ケアを強化し、「女性・子ども・青少年の健康に関する世界戦略」の目標に向けて、GAPが重要な役割を果たすことが指摘されました。 また、GAPは国レベルでの影響を重視しており、公平で強靭な復興を支援する上で重要な役割を果たしていることも強調されました。

(注)GAP:the Global Action Plan for Healthy Lives and Wellbeing for All

● 性的搾取、虐待、ハラスメントの防止

背景:性的搾取や虐待(PSEA)、ハラスメントを防止するために、WHOが組織のあらゆるレベルで行っていることを紹介しました。WHOは、PSEAとセクシュアルハラスメントに対して、包括的、全体的、生存者中心のアプローチをとることを約束し、政策、能力開発、運営の各分野で行動を起こしています。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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