世界保健機関(World Health Organization:WHO)は1948年4月7日に、すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立されました。その設立日を記念して、4月7日は世界保健デー(World Health Day)。世界中の国々で、健康や医療に関するセミナーや啓発キャンペーンが行われています。
2018年には、東ティモールの保健大臣に招待を受け、ディリ国際会議場で開催された世界保健デーのイベントで基調講演をさせていただきました。東ティモールは21世紀になって世界で初めて独立した若い国。人口約118万人ですが、人口の半数以上が20歳以下という意味でも、若い国です。世界保健デーの集まりには、国際機関や大使館、地方の医師や看護師などの保健医療関係者、NGO関係者だけでなく、国の未来を担うディリ大学などの医学生や看護学生など若い世代の人たちも参集していました。
さて、2020年の世界保健デーのテーマは「保健師・助産師を支援しよう!」でした。残念ながら、新型コロナウイルス感染のパンデミックの影響で、ほとんどの方の記憶に残っていないかもしれません。私は、日本看護協会のNursing Nowキャンペーンに賛同し、「ナイチンゲール・チャレンジ:看護のリーダーシップと政策への挑戦」の動画制作に協力させていただきました。
日本看護協会のウェブサイトに動画が掲載されています。
https://www.nurse.or.jp/nursing/practice/nursing_now/index.html#ng
私の思いをどこまでうまく伝えられているかどうかわかりませんが、お時間のある時に、ご笑覧いただけると幸いです。
ことしの2021年の世界保健デーのテーマは「Health Inequity(健康格差)」。WHOでは、「Building a fairer, healthier world」(より公平で、より健康な世界を創る)と強調し、COVID-19のもとでの健康の格差の解消に向けたメッセージになっています。日本WHO協会においても、健康格差の是正に向けた発信を続けていきたいと考えています。
WHO西太平洋地域事務局(WPRO)では、世界保健デーとCOVID-19に関する記者発表が予定され、葛西健地域事務局長らから最新情報が発表される予定です。
4月7日(水)マニラ時間11 : 00(日本時間12 : 00)
ご興味のある方は、下記のFacebook のlivestreamsにてご視聴ください。
https://www.facebook.com/whowpro/
今後とも、ご指導のほど、よろしくお願いします。
公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀