サバイディ! (* 1)
ラオスにきてから早くも3ヶ月が経とうとしています。
ラオスの人はとても温かく、「Yumi!よくきたね」「次はいつくるの?」「いつまでラオスにいるの?」と、日本を離れた寂しさを感じさせないほどにいつも気にかけくださり、迎え入れてくれます。
さて、本日は本プロジェクトで行っている活動を少し紹介させていただきます。
本プロジェクトは当初、日本人医師を現地へ派遣し現地での直接的な技術指導を行う予定でした。
しかし、COVID-19の世界的流行を受け渡航は叶わず、オンラインでの支援に切り替えてこれまで支援を行ってまいりました。
小児外科という技術的な面での指導が重要となるプロジェクトにおいて、より遠隔での支援を効果的なものとするため行っている活動の一つに、「遠隔コンサルテーション」があります。
これは当初予定したものではありませんが、ラオス人と日本人医師が遠隔でやり取りをする中で自然発生的に発生したものをシステム化したものです。
リアルタイムで起きている症例について、効率的かつ迅速にコンサルテーションを受け、支援が行えるように導入しました。
シートはコンサルテーション時に現地医師が記入する「Remote consultation sheet」、日本人医師が返答時に使用する「Response sheet」、そしてコンサルテーションの概要をまとめる「Recording sheet」の 3 種類から形成されております。(図 2 )
システムの導入にあたって、シートの記入の手間や労力、個人情報の取り扱い等の課題はまだまだありますが、当初、遠隔のみでは難しかった「ラオスの現状」をより知ることができ、実際の講義や支援に活かすことに繋がっています。
また、このシートを用いて日本人講師とやりとりをすることで、遠隔のみではなかなか難しい信頼関係の構築にも一役買っているのではないかと感じています。
今後、このシステムをはじめとした支援の形や方法をより進化させていくことで、遠隔でも手術成績の向上、ひいては、より多くのこどもの命を救うことに寄与できればと考えています。
コープチャイ ライライ! (* 2)
ラオス小児外科プロジェクトマネージャー ・ 看護師
勝井 由美
* 1 ラオスの言語「こんにちは」
* 2 ラオスの言語「ありがとう」