日本WHO協会からのお知らせ

2019年4月

最近は、どの国に行っても、桜はチェリー・ブロッサムというよりも、「sakura(サクラ)」といったほうが通じるようになってきました。

サクラの季節です。入学された方、就職された方、転職や転勤された方々の新たな門出に幸あれと、お祈り申しあげます。

さて、3月17―21日にパナマ共和国で開催された第29回国際小児科学会(IPA)に参加してきました。世界保健機関(WHO)のNigel Rollins先生といっしょに私が共同座長を務めて、「母子手帳と持続可能な開発目標(SDGs)」というシンポジウムを行いました。国連人口基金(UNFPA)の森臨太郎さん(タイ)が参加し、国際協力機構(JICA)のご支援により、モンゴルとガーナから演者を招くことができました。「子どもたちのためのパートナーシップ」という大会のテーマにふさわしく、国際機関、ODA機関、IPAという学術団体が手を携えて母子手帳をひろめていこうという機運が高まりました。

最近の国際学会に参加するたびに思うことですが、アジアの若い人たちの生き生きした姿が目立ちます。台湾、韓国、香港だけでなく、タイ、マレーシア、インドネシアなどなど。世界全体から2,300人が参加したパナマの大会で顔を見かけた日本人は10名以下でした。日本WHO協会が継続して行っている「WHO インターンシップ支援」の大切さに改めて気づかされました。ささやかな事業ですが、世界に羽ばたこうとしている方々の背中を温かく押してあげることが求められています。

今回のIPAの理事選挙で、おかげさまで日本小児科学会の代表としてIPAのStanding Committee(常任委員会)に選ばれました。今後は、日本WHO協会の仕事と重なる部分も多く、世界的視野に立って,さらなる小児医療の発展のために貢献したいと考えています。

理事長 中村安秀

WHOインターンシップ支援
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