生物多様性と健康
キーファクト(主要な事実)
- 生物多様性は、地球上の生命に不可欠な多くの財やサービスの供給源です。天然資源を管理することは、地域社会の健康状態の水準を決定することです。環境の管理は、生計手段の確保と地域社会の復元力の向上に貢献します。もし環境資源が失われたなら、疾病や死亡の原因となる条件が出現します。
- 生物多様性は、食糧や栄養の確保、エネルギー、医薬品や真水の開発など、人間と社会のニーズを支えています。これらの財は良好な健康の基盤です。また、経済や余暇活動を支え、福祉全般にわたって貢献しています。
- 土地利用の変化、汚染、水質の劣化、化学物質や廃棄物の汚染、気候変化やその他の生態系の劣化の要因は、すべて生物多様性の損失をもたらし、私たちの健康に重大な脅威を与えます。
- 私たちの健康と福祉は、地域の動植物群の健康状態、そしてそれらが形成する地域の生態系がどれだけ健全であるかに影響されます。
- 感染症は年間10億人以上のヒト感染症を引き起こし、世界で毎年数百万人が死亡しています。これまで知られているヒト感染症の約3分の2は動物と共通しており、最近に出現した感染症の大部分は野生動物に由来しています。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。