血液の安全と活用
キーファクト(主要な事実)
- 全世界で 1 億 1850 万件の献血が行われていますが、そのうちの 40 % は世界人口の 16 % が住む高所得国で行われています。
- 低所得国では、輸血の最大 54 % が 5 歳以下の小児に行われているのに対し、高所得国では、輸血の最も多い患者層は 60 歳以上で、全輸血の最大 76 % を占めています。
- 高所得国での献血率は 1000 人当たり 31.5 件、上位中所得国では 16.4 件、低位中所得国では 6.6 件、低所得国では 5.0 件となっています。
- 2008年から2018年にかけ、自発的な無償献血は 1070 万件増加しました。 全体では、79 カ国が献血の 90 % 以上を自発的な無償献血に拠っています。 しかし、54 カ国では供給血液の 50 % 以上を家族やそれに代わる人、あるいは売血に依存しています。
- 報告のあった 171 カ国の内、自国内で集めた血漿分画の精製により血液由来医薬品 (PDMP) を生産しているのは 56 カ国のみです。 PDMPすべてを輸入していると報告したのは 91 カ国で、報告期間中にPDMPが使用されなかったと回答した国は 16 カ国、質問に回答しなかった国は 8 カ国でした。
- 人口 1000 人あたりの血漿分画製剤の量は、報告のあった 45 ヵ国の間でかなり差があり、0.1 リットルから 52.6 リットルで、中央値は 5.2 リットルでした。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。