がん

重要事項

  • がんは、世界の主要死亡原因の第2位であり、2018年では推計960万人の死亡にかかわっている。世界全体で全死亡の約6分の1が、がんによるものである。
  • がんによる死亡の70%は、低・中所得国で発生している。
  • がんによる死亡の約3分の1は、生活習慣及び食事に関する5つのリスクに起因している。そのリスクとは、高いBMI、果物や野菜の摂取不足、運動不足、喫煙及び飲酒である。
  • 喫煙は、がんによる死亡の約22%に関係し、がんの最も重大なリスク要因である。[2]
  • 肝炎やヒトパピローマウイルス (HPV) などの感染によるがんは、低・中所得国において、がん症例の25%を占める。[3]
  • 進行後に症候が発現し、診断治療に結び付かないことはよくある。2017年に低所得国のわずか26%しか、公共機関で一般的に利用可能な病理検査部門を有していないとされている。高所得国の90%以上で受信可能とされている治療部門が低所得国では30%以下となっている。
  • がんが経済に与える影響は深刻であり、しかも増加しつつある。2010年のがんの年間経済コストは、約1兆1,600億ドルと推計される。[4]
  • 低・中所得国の5分の1しか、がん対策を進めるに必要なデータを持っていない。[5]

[1] Ferlay J, Soerjomataram I, Ervik M, Dikshit R, Eser S, Mathers C et al. GLOBOCAN 2012 v1.0, Cancer Incidence and Mortality Worldwide: IARC CancerBase No. 11   Lyon, France: International Agency for Research on Cancer; 2013.

https://gco.iarc.fr/

[2] GBD 2015 Risk Factors Collaborators. Global, regional, and national comparative risk assessment of 79 behavioural, environmental and occupational, and metabolic risks or clusters of risks, 1990- 2015: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2015. Lancet. 2016 Oct; 388 (10053):1659-1724.

[3] Plummer M, de Martel C, Vignat J, Ferlay J, Bray F, Franceschi S. Global burden of cancers attributable to infections in 2012: a synthetic analysis. Lancet Glob Health. 2016 Sep;4(9):e609-16. doi: 10.1016/S2214-109X(16)30143-7.

[4] Stewart BW, Wild CP, editors. World cancer report 2014   Lyon: International Agency for Research on Cancer; 2014.

https://publications.iarc.fr/Non-Series-Publications/World-Cancer-Reports/World-Cancer-Report-2014

[5] Global Initiative for Cancer Registry Development. International Agency for Research on Cancer  Lyon: France.

https://gicr.iarc.fr/en/

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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