チクングニア熱

キーファクト(主要な事実)

  • チクングニア熱は、感染した蚊によって人間に感染するチクングニアウイルスによって引き起こされる病気で、主にアメリカ大陸、アジア、アフリカで大規模なアウトブレイクや散発的な症例が報告されており、ヨーロッパでも時折小規模なアウトブレイクが発生しています。
  • チクングニア熱の症状はデング熱やジカ熱と類似しているため、誤診されやすく、各国が感染者数を正確に把握することが困難です。
  • チクングニア熱は、発熱と激しい関節痛を引き起こし、しばしば衰弱させ、長引くことがあります。その他の症状としては、関節の腫れ、筋肉痛、頭痛、吐き気、倦怠感、発疹などがあります。
  • 現在、複数の国で規制当局の承認を受け、またはリスクのある集団への使用が推奨されているチクングニア熱ワクチンが 2 種類ありますが、これらのワクチンは、まだ広く入手可能ではなく、普及も進んでいません。 WHO および外部の専門家アドバイザーは、世界的なチクングニア熱の疫学状況を踏まえて、ワクチン試験および市販後のデータをレビューし、使用に関する推奨事項の策定に役立てています。
  • チクングニア熱には特定の抗ウイルス治療はありませんが、発熱や痛みには解熱剤や鎮痛剤 (パラセタモール (paracetamol) など) を使用して症状を緩和することができます。
  • チクングニア熱による重篤な症状や死亡はまれであり、通常は他の併存疾患を抱える乳児または高齢者に発生します。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい。

厚生労働省検疫所ホームページ :チクングニア熱(ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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