コレラ
キーファクト(主要な事実)
- コレラは急性の下痢性疾患で、放置すると数時間で死に至ることがあります。
- コレラは、安全な水や基本的な衛生設備へのアクセスが不十分な人々に影響を及ぼす、貧困が原因の病気です。
- 紛争、無計画な都市化、気候変動はすべてコレラのリスクを高めます。
- 研究者らは、毎年 130 万~ 400 万例のコレラ症例が発生し、コレラにより世界で 21,000 ~ 143,000 人が死亡していると推定しています [1] 。
- 感染者のほとんどは症状がないか軽いため、経口補水液で治療することができます。
- 重症例では、輸液の静脈内投与と抗生物質による迅速な治療が必要です。
- コレラやその他の水系感染症を予防 ・ 抑制するには、安全な水と基本的な衛生設備、衛生習慣が不可欠です。
- 経口コレラ ・ ワクチンは、コレラのアウトブレイクを抑制するために、またコレラのリスクが高いことが知られている地域での予防のために、水と衛生の改善と併せて使用されるべきです。
- 2017年には、コレラによる死亡を 90 % 削減することを目標としたコレラ対策の世界戦略「コレラに終止符を : 2030年までの世界ロードマップ」が発表されました。
本件ファクトシートについて、厚生労働省検疫所ホームページでは全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前)
厚生労働省検疫所ホームページ :コレラについて (ファクトシート)
[1] Updated global burden of cholera in endemic countries. Ali M, Nelson AR, Lopez AL, Sack D. (2015). PLoS Negl Trop Dis 9(6): e0003832. doi:10.1371/journal.pntd.0003832.
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。