飲料水
キーファクト(主要な事実)
- 2021年には、20 億人以上の人々が水不足の国に住んでおり、気候変動と人口増加の結果、一部の地域では水不足がさらに悪化すると予想されています [1] 。
- 2022年には、世界中で少なくとも 17 億人が糞便で汚染された飲料水を使用しています。 糞便による汚染の結果として生じる飲料水の微生物汚染は、飲料水の安全性にとって最大のリスクとなります。
- 飲料水の最も重要な化学的リスクはヒ素、フッ化物または硝酸塩によるもので、医薬品、農薬、ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質 (PFAS類) およびマイクロプラスチックのような新たに出現してきた汚染物質は公衆衛生の懸念材料となっています。
- 安全で十分な水があれば、下痢性疾患だけでなく、急性呼吸器感染症や多くの顧みられない熱帯病予防の鍵となる対策として、衛生への取り組みが容易となります。
- 微生物に汚染された飲料水は、下痢、コレラ、赤痢、腸チフス、ポリオなどの病気を媒介する可能性があり、毎年約 50 万 5,000 人の下痢による死亡を引き起こしていると推定されています。
- 2022年には、世界人口の 73 % ( 60 億人 ) が、安全に管理された飲料水サービス、つまり、敷地内にあり、必要なときに利用でき、汚染のない飲料水サービスを利用していました。
[1] UN-Water. Summary progress update 2021: SDG 6 – water and sanitation for all.
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。