飲料水

重要事項

  • 2020年の時点で、世界人口の 74 % ( 58 億人) が、浄化された飲料水供給 – すなわち家屋内にあり、必要な時に利用でき、汚染されていない水を利用しています。
  • 世界では、少なくとも20億人が糞便で汚染された水源を飲用に使用しています。 糞便による飲料水の微生物汚染は、飲料水の安全性にとって最大のリスクです。
  • 微生物に汚染された飲料水によって、下痢、コレラ、赤痢、腸チフス、ポリオなどの疾患が伝播し、毎年 485,000 人の下痢による死亡を引き起こすと推定されています。
  • 飲料水の最も重要な化学的リスクはヒ素、フッ化物または硝酸塩によるもので、医薬品、農薬、ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質 (PFAS類) およびマイクロプラスチックのような新たに出現してきた汚染物質は公衆衛生の懸念材料となっています。
  • 安全で十分な水があれば、下痢性疾患だけでなく、急性呼吸器感染症や多くの顧みられない熱帯病予防の鍵となる対策として、衛生への取り組みが容易となります。
  • 水が脅かされている国々には 20 億人以上が住んでおり、気候変動や人口増加の結果、地域によってはさらに悪化すると予想されています。
  • 2019年において、後発開発途上国では、基本的な給水を受けている保健医療施設は 50 % で、衛生サービスを行っているのは 37 % 、廃棄物管理を行っているのは 30 % にとどまっています。
ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

WHOインターンシップ支援
メールマガジン登録

刊行物(目で見るWHO)
賛助会員募集中