エルニーニョ・南方振動 (ENSO)

キーファクト(主要な事実)

  • エルニーニョ ・ 南方振動 (ENSO) は、季節を動かす地球と太陽の関係に次いで重要な、地球規模の年間気候変動要因のひとつです。 エルニーニョとその対極にあるラニーニャは、降雨量と気温の特徴的なパターンと関連しており、洪水や干ばつといった極端な現象を引き起こす可能性があります。
  • ENSOは地球上の多くの地域に影響を及ぼしますが、最も影響が大きいのは熱帯地方で、アフリカ、中南米、南アジア、東南アジアなど、自然災害に対して特に脆弱な国や地域が含まれます。
  • ENSO は気候条件を変化させることで、とりわけ食料安全保障、大気と水質、生態系、医療インフラの安全性への影響を通じて、主要な健康決定要因に深刻な影響を与える可能性があります。 また、ENSO は、魚介類の中毒だけでなく、媒介生物、げっ歯類及び水媒介感染症の感染パターンの変化とも関連しています。
  • 早期警報システムと予測的行動は、ENSOによって悪化する異常気象の影響を軽減するのに役立ちます。
ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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