HIVとエイズ

重要事項

  • HIV は依然として世界的な公衆衛生上の大きな課題となっており、これまでに 4,040 万人 [3,290 万 – 5,130 万人] の命が奪われ、世界中のすべての国で感染が進行しています。 これまで減少傾向にあった新規感染者が増加傾向にあると報告する国もあります。
  • 2022年末の HIV 感染者数は推定 3,900 万人[ 3,310 – 4,570万人 ]で、その 3 分の 2 ( 2,560 万人 ) はWHOアフリカ地域です。
  • 2022年には、63 万人 [ 48 – 88 万人 ] が HIV による原因で死亡し、130 万人 [ 100 – 170 万人 ] が HIV に感染しました。
  • HIV 感染症の治療法はありません。 しかし、日和見感染症を含む効果的な HIV 予防、診断、治療、およびケアへのアクセスが増加したことにより、HIV 感染は管理可能な慢性疾患となり、HIV とともに生きる人々が長く健康的な生活を送ることができるようになりました。
  • WHO、グローバルファンド、国連合同エイズ計画 (UNAIDS) はいずれも、2030年までに HIV の蔓延を終わらせるという SDGs のターゲット 3.3 に沿ったグローバル HIV 戦略を持っています。
  • 2025年までに、HIV とともに生きるすべての人 (PLHIV) の 95 % が診断を受け、そのうちの 95 % %が救命のための抗レトロウイルス治療 (ART) を受け、治療中の PLHIV の 95 % は、その人の健康に利益をもたらし、HIV 感染の進行を抑えるために、抑制されたウイルス量を達成する必要があります。 2022年には、これらの割合はそれぞれ 86 ( % ) [ 73 – > 98 % ]、89 ( % ) [ 75 – > 98 % ] 、93 ( % ) [79 – > 98 % ] でした。
  • HIV とともに生きるすべての人々を考慮すると、86 % [ 73 > – 98 % ] が自分の状態を認識しており、76 % [ 65 – 89 % ] が抗レトロウイルス療法を受けており、71 % [ 60 – 83 % ] がウイルス量を抑制していました。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改訂前)

厚生労働省検疫所ホームページ :HIV/AIDSについて (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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