日本脳炎

キーファクト(主要な事実)

  • 日本脳炎ウイルス (JEV) は、デング熱、黄熱病、ウエストナイルウイルスに関連するフラビウイルスであり、蚊 (特にコガタアカイエカ) によって媒介されます。
  • 日本脳炎ウイルス はアジアの多くの国でウイルス性脳炎の主な原因となっており、毎年約 10 万件の臨床症例があると推定されています [1] 。
  • 日本脳炎に感染しても発症することは稀ですが、脳炎患者の死亡率は30%にも達することがあります。脳炎を発症した患者の 30 % から 50 % に永続的な神経学的、認知的、行動的後遺症が生じることがあります。
  • 症例のほとんどは 15 歳未満の子供に発生します。
  • WHO の南東アジア地域と西太平洋地域の 24 カ国が JEV の常在国となっており、30 億人以上に感染するリスクがあります。
  • この病気には治療法がありません。 治療は重篤な臨床症状を緩和し、患者が感染を克服できるよう支援することに重点が置かれます。
  • 日本脳炎を予防するために、安全で有効性のあるワクチンが利用できます。 WHO は日本脳炎が公衆衛生上の課題となっている全ての地域で、日本脳炎ワクチン接種を国家の予防接種計画の中に組みこむことを推奨しています。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい。(改訂前)

厚生労働省ホームページ : 日本脳炎について (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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