エムポックス
キーファクト(主要な事実)
- エムポックス (mpox) (以前はサル痘と呼ばれていました) は、オルソポックスウイルス属の一種であるサル痘ウイルスによって引き起こされるウイルス性疾患です。 このウイルスには、クレード (系統) I (サブクレード Ia と Ib を含む) とクレード II (サブクレード IIa と IIb を含む) の 2 つの異なるクレードがあります。 2022年から2023年にかけて、クレード IIb 株による mpox の世界的アウトブレイクが発生しました。
- エムポックスは現在も脅威であり続けており、コンゴ民主共和国やその他の国々で Ia 型と Ib 型による感染者が急増していることが懸念されています。
- エムポックス にはワクチンがあります。 他の公衆衛生介入と併せてワクチン接種を検討する必要があります。
- エムポックスは、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、体力低下、リンパ節の腫れなどを伴い、2 ~ 4 週間続く皮膚の発疹や粘膜の病変が一般的な症状です。
- エムポックスは、感染している人との密接な接触、汚染された物質との接触、汚染された物質、または感染した動物によって感染します。 妊娠中に胎児がウイルスに感染したり、出産時や出産後に新生児に感染することがあります。
- エムポックスの治療は、痛みや発熱などの症状に対する支持療法で行われ、栄養補給、水分補給、スキンケア、二次感染の予防、HIV を含む同時感染症の治療に細心の注意が払われます。
本件ファクトシートについて、厚生労働省検疫所ホームページでは全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前 )
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。