労働衛生:医療従事者
キーファクト(主要な事実)
- 中低所得国の医療従事者の約 54 % が潜在性結核を保有しており、これは一般集団の 25 倍にもなります。
- アフリカの臨床現場で働く看護師の 44 % ~ 83 % が慢性腰痛を抱えているのに対し、オフィスワーカーでは 18 % にとどまっています。
- 世界的に見ると、医療従事者の 63 % が職場で何らかの暴力を経験したと報告しています。
- コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックの際、世界の第一線で働く医療従事者の 23 % がうつ病や不安神経症を、また、39 % が不眠症を患いました。 さらに、医療従事者は、世界各地で自殺のリスクが高くなっています。
- 職業病、負傷、欠勤の原因となる安全でない労働環境は、医療部門にとって大きな財政的コストとなります (医療費の最大 2 % と推定されます) 。
- しかし、WHO加盟国 195 カ国のうち、医療従事者の労働安全衛生を管理するための政策手段や国家プログラムが整備されているのは、今のところ 26 カ国だけです。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。