ペスト

キーファクト(主要な事実)

  • ペストは、通常小動物やそれに付随するノミの中で発見される人獣共通感染細菌の一つであるペスト菌によって引き起こされます。
  • ペスト菌に感染すると、多くの場合、1 ~ 7 日の潜伏期間の後に症状が現れます。
  • ペスト感染には、主に 2 つの臨床型、すなわち、腺ペストと肺ペストがあります。 腺ペストは最も一般的な形態であり、痛みを伴うリンパ節の腫れまたは「横痃 (そ径部リンパ節腫大) 」を特徴とします。
  • ペストは、感染したノミに刺されたり、感染した組織に直接触れたり、感染した呼吸器飛沫を吸入することで、動物と人間の間で感染します。
  • ペストは人によっては非常に重篤な病気であり、症例死亡率は腺ペストタイプで 30 % から 60 % 、また、肺ペストは放置すると必ず死に至ります。
  • ペスト菌には抗生物質による治療が有効であり、早期診断、早期治療が命を救うことになります。
  • 現在、コンゴ民主共和国、マダガスカル、ペルーが3大流行国となっています。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい。

厚生労働省検疫所ホームページ :ペストについて (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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