セルフケア

重要事項

  • セルフケアは、医療の利用の如何に関わらず、健康を増進し、病気の予防、健康の維持、病気や障がいに対応する個人、家族、コミュニティの力を手助けするものです。
  • 今日でも、43 億人の人々が医療施設による必須保健サービスを十分に利用できていない状況にあります。
  • 2030年までに、UHCを達成・維持するための世界的な保健医療従事者の不足は、1,800 万人にまで拡大すると推定されています。
  • 世界人口の 5 人に 1 人が、必要不可欠な医療サービスを受けることが困難になっているという、人道的危機にあります。
  • 平均して、個人は 1 年に 1 時間未満しか医療従事者の世話になりませんが、セルフケアには 8,700 時間以上を費やしています。 セルフケアは、個人が健康管理に積極的になることを促し、自己決定、自己効力、自主性そして健康に向き合う力となります。
  • 個人がセルフケアを選択する理由は、利便性、機密性、費用など様々です。 人々が汚名や差別に直面することが予想される場合には、受診を回避するために、セルフケアを選択することができます。
  • 質の高い、エビデンスに基づくセルフケアを継続的に行うことで、死亡率と罹患率が低下し、健康と福祉を向上させることができます。
  • たとえば、身体的な活動の不足や喫煙など、個人的なリスク要因を減らすことで、心血管疾患の 81 % を防ぐことができます。
  • 自己注射による避妊は、低・中所得国に住む 7,400 万人の女性と少女の望まない妊娠を毎年減少させることができます。
  • スクリーニング向上のため、HPV (子宮頸癌を引き起こすヒト乳頭腫ウイルス) の自己検体採取を行うえば、毎年の新規発見症例数が増え、子宮頸癌による死亡率を低下させることができます。
ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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