性感染症 (STI)
キーファクト(主要な事実)
- 世界中で毎日 100 万人以上の 15 ~ 49 歳の人々が、治療可能な性感染症 (STIs) に感染していますが、その大半は無症状です。
- 2020年には、クラミジア、淋病、梅毒、トリコモナスという治療可能な 4 つの性感染症のうち 1 つに、15 ~ 49 歳の人々が新たに感染すると推定され、その数は 3 億 7,400 万人にのぼります。
- 2022年には、15 歳から 49 歳までの成人 800 万人が梅毒に感染したと推定されています。
- 15 – 49 歳の人口のうち、5 億人以上の人々が、単純ヘルペスウイルス (HSV またはヘルペス) に性器感染しているとみられています [1] 。
- ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は、毎年 311,000 人以上の子宮頸がん死亡に関与しています [2] 。
- 2022年には 110 万人の妊婦が梅毒に感染していると推定され、39 万人以上の出生時の有害事象を引き起こしています。
- 性感染症は性と生殖の健康に、スティグマ、不妊、がん、妊娠合併症など直接的な悪影響を及ぼすのみならず、HIV のリスクを高めます。
- 薬剤耐性は、世界的に性感染症の疾病負荷を減らすための大きな脅威となっています。
本件ファクトシートについて、厚生労働省検疫所ホームページでは全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前)
厚生労働省検疫所ホームページ :性行為感染症について (ファクトシート)
[1] James C, Harfouche M, Welton NJ, et al. Herpes simplex virus: global infection prevalence and incidence estimates, 2016. Bull World Health Organ. 2020;98(5):315-329.
[2] Bray F, Ferlay J, Soerjomataram I, Siegel RL, Torre LA, Jemal A. Global cancer statistics 2018: GLOBOCAN estimates of incidence and mortality worldwide for 36 cancers in 185 countries.
CA Cancer J Clin. 2018 Nov;68(6):394-424. Epub 2018 Sep 12. Erratum in: CA Cancer J Clin. 2020 Jul;70(4):313.
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。