性感染症 (STI)

重要事項

  • 世界中で毎日100万件以上の性感染症(STI)感染が起きています[1][2]。
  • クラミジア、淋病、梅毒及びトリコモナス症の4つの性感染症のいずれかを伴う新規の感染件数は3億7600と推計されています[1][2]。
  • 5億人以上の人々が、単純ヘルペスウイルス(HSV)に性器感染していると推計されています[3]。
  • 2億9000万人以上の女性がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しています[4]。
  • 大半の性感染症は自覚症状を伴わないか、軽い症状だけであるため、性感染症であると認識されていないことがあります。
  • 単純ヘルペス2型や梅毒のような性感染症によって、HIV感染リスクが高まります。
  • 2016年には、98.8万人以上の妊婦が梅毒に感染し、20万件以上の死産と新生児死亡を含めて35万件の異常な出産の原因となりました[5]
  • 場合によっては、性感染症はその感染そのものの直接的な影響を超えて、リプロダクティブヘルス(性と生殖における健康)における深刻な結果をもたらすことがあります(例えば、不妊症あるいは母子感染)。
  • 淋病治療の抗菌剤に対する耐性調査ではキノロン剤に対する高率の薬剤耐性が見られています。これ以外にアジスロマイシン薬剤耐性が増加し、広域スペクトラムのセファロスポリンに対する耐性も現れています。特に淋病に関しての薬剤耐性は、世界的に性感染症の影響を減らしていくうえで大きな脅威となっています。

   

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改訂前)

厚生労働省検疫所ホームページ :性行為感染症について (ファクトシート)

[1] Rowley J, Vander Hoorn S, Korenromp E, Low N, Unemo M, Abu-Raddad LJ, et al. Global and Regional Estimates of the Prevalence and Incidence of Four Curable Sexually Transmitted Infections in 2016. WHO Bulletin. June 2019.

https://www.who.int/bulletin/online_first/BLT.18.228486.pdf

[2] Report on global sexually transmitted infection surveillance, 2018. Geneva: World Health Organization; 2018. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO]

https://www.who.int/reproductivehealth/publications/stis-surveillance-2018/en/

[3] Looker KJ, Magaret AS, Turner KM, Vickerman P, Gottlieb SL ,Newman LM ・ Global estimates of prevalent and incident herpes simplex virus type 2 infections in 2012.

[4] Worldwide prevalence and genotype distribution of cervical human papillomavirus DNA in women with normal cytology: a meta-analysis.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17597569/

de Sanjosé S, Diaz M, Castellsagué X, Clifford G, Bruni L, Muñoz N, et al. Lancet Infect Dis. 2007 Jul;7(7):453-9

https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(07)70158-5/fulltext

[5] Global burden of maternal and congenital syphilis and associated adverse birth outcomes—Estimates for 2016 and progress since 2012.

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0211720

Korenromp EL, Rowley J, Alonso M, Mello MB, Wijesooriya NS, et al. (2019) Global burden of maternal and congenital syphilis and associated adverse birth outcomes—Estimates for 2016 and progress since 2012. PLOS ONE 14 (2): e0211720.

https://doi.org/10.1371/journal.pone.0211720

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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