健康の社会的決定要因

キーファクト(主要な事実)

  • 健康格差の拡大は、各国における健康とウエルビーイングを損ない、寿命を縮めています。 各国間の平均寿命の差は 33 歳にも及びます。 データが入手可能な国々では、社会集団間の健康格差は拡大しているケースが多く見られます。
  • 教育水準の高い人は、人口レベルで見ると、教育水準の低い人よりも健康で長生きです [1、2] 。
  • 低中所得国における富の格差を解消することで、毎年 180 万人もの子供たちの命を救うことができます。
  • 4000 万人規模の国において、社会的保護、労働市場、住宅およびコミュニティ政策の各分野に GDP の 0.1 % だけ投資を増やすことで、4 年以内に 15 万人の健康を大幅に改善することができます。
  • 経済的不平等、構造的な差別、紛争、気候変動の問題が解決されなければ、健康格差は解消されません。

[1] Wu Y-T, Daskalopoulou C, Muniz Terrera G, Sanchez Niubo A, Rodríguez-Artalejo F, Ayuso-Mateos JL et al. Education and wealth inequalities in healthy ageing in eight harmonised cohorts in the ATHLOS consortium: a population-based study. Lancet Public Health 2020;5:e386–e394.

[2] Moreno-Agostino D, Daskalopoulou C, Wu Y-T, Koukounari A, Haro JM, Tyrovolas S et al. The impact of physical activity on healthy ageing trajectories: evidence from eight cohort studies. Int J Behav Nutr Phys Act 2020;17:92.

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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