砂糖と虫歯
キーファクト(主要な事実)
- 虫歯(虫歯または歯腔としても知られる)は、世界で最も一般的な非伝染性の疾患です。
- 虫歯がひどくなると全身の健康状態に影響を及ぼし、疼痛や感染を引き起こし、抜歯に至ることがあります。
- 虫歯治療には多額の費用がかかります。先進工業国の医療予算の5~10%を占め、一部の高所得国では子どもの入院の主な理由になっています。
- 食事中の遊離糖は虫歯の発症に必須の因子です。虫歯は、口腔内の細菌が糖を代謝して酸を産生し、歯の硬組織(エナメル質と象牙質)のミネラル成分を溶かすことで発生します。
- 多くの国では、糖を添加した飲料、例えば果物ベースの甘味飲料やミルクベースの甘味飲料、100%果汁などが、また、菓子、ケーキ、ビスケット、甘味シリアル、甘いデザート、ショ糖、ハチミツ、シロップ、および保存料などが、遊離糖の主要な供給源です。
- 遊離糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満に、理想的には5%未満-に制限することで、生涯を通して虫歯のリスクが最小限になります。
- 重度の虫歯が学校の欠席、仕事の欠勤の原因となることがしばしばあります。一部の低・中所得国では、虫歯と小児の低栄養との関連が報告されていますが、この関連が原因か結果であるのか、あるいはその両方であるのかは未だ明らかになっていません。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。