死亡原因トップ10

キーファクト(主要な事実)

※ こちらのファクトシートには キーファクトはございません。

2021年には、死因上位10位が世界の死亡者数6,800万人の57%にあたる3,900万人を占めています。
世界の死因の上位は、総死亡者数の多い順に、心血管系(虚血性心疾患、脳卒中)と呼吸器系(Covid-19、慢性閉塞性肺疾患、下気道感染症)という2つの大きなテーマに関連しており、Covid-19は世界第2位の死因として浮上しています。
死因は感染性疾患(感染症、寄生虫疾患、妊産婦、周産期、栄養状態)、非感染性疾患(慢性疾患)、傷害の3つに分類されます。

  

世界の主要死因

1.虚血性心疾患
2.Covid-19
3.脳卒中
4.慢性閉塞性肺疾患
5.下気道感染症
6.気管、気管支、肺がん
7.アルツハイマーその他認知症
8.糖尿病
9.腎臓病
10.結核

世界最大の死因は虚血性心疾患で、世界の総死亡者数の 13 % を占めています。 2000年以降、死亡者数が最も増加したのはこの病気で、2021年には 270 万人増の 910 万人に達しています。 新たな死因として、COVID-19 は、2021年には 880 万人の死亡に直接関与し、その結果、他の主要な死因を 1 つ順位下げる結果となりました。 2019年には死亡原因の第 2 位と第 3 位であった脳卒中と慢性閉塞性肺疾患は、2021年には第 3 位と第 4 位となり、それぞれ総死亡数の約 10 % と 5 % を占めています。

下気道感染症は Covid-19 以外では依然として世界で最も死亡率の高い感染性疾患であり、死因の第 5 位にランクされています。 しかし、死者数は大幅に減少しており、2021年には 250 万人が亡くなり、2000年より 37 万人減少しました。

他の非感染性疾患による死亡も増加してます。 気管、気管支、肺がんによる死亡者数は、2000年の 120 万人から2021年には 190 万人に増加し、主要な死因の第 6 位にランクされています。

2021年、アルツハイマー病やその他の認知症は死亡原因の第 7 位にランクされ、180 万人の命が失われました。 女性が不釣り合いに影響を受けており、世界的に見て、アルツハイマー病やその他の認知症による死亡者の 68 % は女性です。

糖尿病もまた、2000年以降 95 % という大幅な増加を示し、死亡原因の上位 10 位にランクインしました。

2000年に死亡原因の上位 10 位に入っていた他の病気は、もはやリストに入っていません。 その中には HIV と AIDS があります。 HIV / エイズによる死亡者数は 61 % 減少し、2000年の世界の死亡原因第 7 位から2021年には第 21 位に低下しています。 同様に、下痢性疾患による死亡者数も 45 % 減少し、2000年には死因の第 6 位であったものが、2021年には第 13 位となっています。

一方、腎臓病は世界の死亡原因の第 19 位から第 9 位に上昇し、2000年から2021年の間に死亡者数は 95 % 増加しています。

※ 所得水準別の記述 (Leading causes of death by income group) については 原文 を参照ください。

(参考)所得水準別分類(国)の死亡原因トップ10

※ このファクトシートの情報は、WHO の Global Health Estimates から抽出されたものです。

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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