白リン
キーファクト(主要な事実)
- 白リンは化学的なワックス状の固形物質で、通常は黄色または無色に見え、その臭いがニンニクに似ていると表現する人もいます。
- 酸素に触れると瞬時に発火します。 戦場を照らしたり、煙幕を生成したり、焼夷弾として軍隊でよく使用されます。
- 白リンは一度発火すると消すのが非常に困難です。 皮膚や衣服などの表面に付着します。
- 白リンはあらゆる暴露経路で人体に有害です。 リンの燃焼から出る煙には、リン酸とホスフィンが含まれているため、目や気道にも有害です。
- 白リンは、骨をも貫通する深い重度の火傷を引き起こします。 露光後は、燃焼プロセスを止めることが最優先です。 白リン火傷の被害者から医療従事者への二次暴露を避けるため、注意を払う必要があります。 白リンは、酸素との接触により、最初の処理中または処理後に再発火する可能性があります。 プロセス全体を通して、きれいな水 / 医療用生理食塩水を使用してください。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。