人間-動物-環境の境界領域における健康に対する複雑な脅威に対処するには、多領域にわたるOneHealthアプローチが必要です。2017年以来、FAO-OIE-WHOの三機関は人獣共通感染症ガイドに関連するツールであるリスク評価運用ツール (JRA OT) の開発と実用化に向けての技術分野ワーキンググループを率いてきました。
JRA OTは、人獣共通感染症の危険性によってもたらされるリスクを評価するために、一貫性のある調和のとれたアプローチを採用することで各国を支援するように設計されたものです。
(備考)
FAO : 国際連合食糧農業機関
OIE : 国際獣疫事務局
JRA OTは6つのWHO地域すべての19か国で試験運用され、改良と改善を繰り返したのち、JRA OTは、意思決定者と技術専門家に、共有する定性的リスクの評価システムを作成する10ステップのアプローチを提供します。
JRA OTの結果は、人獣共通感染症の政策コミュニケーション、リスク軽減、計画と準備の改善をサポートするために使用され、国、地域、および世界レベルでの健康の安全に貢献します。