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COVID-19 : 第7回国際保健規則緊急委員会の勧告

国際保健規則 (IHR) に基づき、第7回緊急委員会が4月15日に開催されました。テドロス事務局長は引き続き緊急事態 (PHEIC) の継続を決定しました。

締約国への暫定勧告の主なものは以下の通りです。

(1) ワクチン
COVAXファシリティを支援し、各国におけるワクチン国内生産のための技術移転を行うことで、公平な分配を実現し、世界的な連帯の取り組みに貢献する。

(2) 変異株
疫学的およびウイルス学的サーベイランスを強化し、データや検体を体系的に共有するために、世界インフルエンザサーベイランス・レスポンスシステム (GISRS) や関連ネットワークなどの既存システムを活用する。

(3) 国際輸送に伴う健康対策
ワクチンが感染を減少させる効果があることを示す証拠は限られており (増えてはいるが) 、世界のワクチン分配には不公平感が残っていることから、入国の条件としてワクチン接種の証明を要求しないこと。締約国は、ワクチン接種証明の要求が不公平を深め、移動の不平等を促進する可能性があることを認識すること。

(4) ワン ・ ヘルス
動物から人間へ、あるいはその逆に新たな病原体が伝播する危険性の高い野生動物の販売や輸入を阻止する。

(5) SARS-CoV-2 (新型コロナウイルス) の起源
新型コロナウイルスの起源、重症化に関連する特定の変異、変種、遺伝的要因など、重大な未知の問題をよりよく理解するための世界的な研究活動を支援する。

(6) リスクマネジメント
予防接種の効果は100%ではない。疾病のリスク、特に重篤化のリスクは大幅に減少するが、なくなるわけではないことを明確に伝えるべきである。したがって、予防接種の供給が増え、接種率が向上するまでの間、新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、公衆衛生上および社会上の措置が依然として決定的に必要である。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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