インフルエンザのパンデミックは、何百万人もの人々の命を奪い、将来再び繰り返されると考えなければなりません。1918年のインフルエンザの大流行では、地球上の人口の3分の1が感染し、1920年に終息するまでに2,000万人から4,000万人の死者を出したと推定されています。
1957年に発生したインフルエンザでは世界中で100万人が死亡し、1968年にはさらに100〜300万人の命が失われました。
2003年に発生したA(H5N1)、いわゆる鳥インフルエンザは、新型ウイルスが動物から人間に感染することを浮き彫りにし、世界が警戒態勢を敷くことになりました。
2009年のA(H1N1)パンデミックは、214以上の国と地域、および地域社会に広がり、最初の1年間で数千万人の患者と、151,700~575,400人の死者が出たと推定されています。 COVID-19は、ウイルスによるパンデミックの危険性をはっきりと思い出させてくれました。
2021年5月24日は、WHO加盟国が、パンデミックインフルエンザへの公平な対応のために、地球規模での備えを強化するパンデミックインフルエンザ事前対策枠組み(PIP : Pandemic Influenza Preparedness Framework)について合意に達してから10年になります。