世界中で年間約59,000人の人が狂犬病で死亡しています。狂犬病の死亡原因のほとんど（10件に9件以上）が犬による咬傷であることから、犬そのものが狂犬病にかからないようにすることは、人が狂犬病によって死亡することを防ぐための最も重要な戦略です。
現在まで、犬に対する狂犬病予防接種プログラムでは、注射剤を使用していますが、低所得国の犬を狂犬病から守ることは困難です。多くの犬は獣医師の診察を受けたことがなく、人との密接な関わりに慣れていないからです。
そこで、安全で効果的な方法として、犬に経口ワクチンを投与するという新しい方法が注目されています。
世界保健機関 (WHO) および世界動物保健機関 (OIE) は、犬に対する経口狂犬病ワクチンの効果的かつ安全な使用を支持しています。
