テドロス事務局長はG20保健相会合の開会挨拶で 「世界中で 50 億本以上のワクチンが投与されているにもかかわらず、多くの国で感染者や死亡者が急増し続けています。 しかも、投与されたワクチンの 75 % 近くがわずか 10 カ国で接種されています。 アフリカのワクチン接種率は最も低く、 2 % です」 と語り、グローバルレベルでの統治の強化とワン ･ ヘルスの取組みなどを訴え、以下の 3 つの要請を行いました。

1. 昨年に公約したワクチン供給量を今月末までに果たし、各国でのワクチン製造を支援する技術、ノウハウ、知的財産の共有を促進すること
2. 将来あり得るパンデミックへの準備と対応に関する法的拘束力のある国際協定の策定と採択を支持すること
3. 加盟国分担金と任意拠出金の現在の不均衡を逆転させること

(備考) WHOのプログラム予算に占める任意拠出金は、2000年に加盟国分担金を上回り、2018年には 81.7 % を占めている。 (任意拠出金が増えることは望ましくもあるが、反面WHOの財政基盤が不安定になる)

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