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淋菌の多剤耐性化とワクチン開発のガイダンス

淋菌によって引き起こされる淋病は、細菌性の性感染症 (STI) の中で 2 番目に多い病気です。 WHOは、2020年には 8,240 万人が新たに淋菌に感染すると推定しています。 淋病は抗生物質で治療すれば治る病気です。 しかし、過去 50 年間に淋菌に対する抗菌薬耐性 (AMR) が増加し、キノロン系や初期のセファロスポリン系を含む多くの系統の抗生物質が効かなくなっています。 最終選択肢となっていた従来の抗生物質の多くに耐性を持つようになり、淋菌は多剤耐性病原体となっています。

2021年 9月、Lancet Microbe誌は、2017年~2018年に分離された淋菌を対象としたWHOのグローバル抗菌剤耐性サーベイランス (GASP / GLASS) の後ろ向き観察研究の最新結果を発表しました。 それによると淋菌AMRを報告する国の数が大幅に増加しています。

STI (性感染症) に関する世界保健セクター戦略では、2030年までに淋菌感染症の発生率を 90 % 削減するという目標を掲げています。 この削減は、既存の治療法では困難な場合があり、また、AMRが増加していることから、同戦略では、効果的な淋菌ワクチンの開発の必要性を強調しています。 現在、認可されている淋菌ワクチンはありません。

この度WHOは、ワクチンの適応症や対象となる人々、安全性と有効性の評価のための考慮事項、淋菌に対する潜在的なワクチンの提供戦略などについてのガイダンスを発表しました。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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