第 150 回執行理事会は、2022年 1月24日~29日に開催されます。 執行理事会は、最高の意思決定機関である世界保健総会 ( 5月22 – 28日開催予定) の下準備をする役割を負っており、総会が承認した国が選出する 34 名で構成されています (日本からは中谷比呂樹氏が出席) 。
理事会の開催にあたり、事務局長の掲げた 5 つの優先課題 (要旨) は次の通りです。
これからの 5 年間、WHOが責任を持つべきことは、各国の成果を出す能力を大幅に強化することです。
- 第一に、今回のパンデミックから学ぶことは、各国が健康と福祉 ・ 幸福な状態を促進するため、緊急に発想の転換に向けた支援することです。
- 第二は、ユニバーサル ・ ヘルス ・ カバレッジの基盤として、プライマリー ・ ヘルス ・ ケアに向けた医療システムの抜本的な方向転換を支援することです。 これは保健サービスへ普及、拡大、維持し、家計負担を減らすことを意味します。
- 第三は、あらゆるレベルで疫病やパンデミックに対する備えと対応のためのシステムとツールを早急に強化することです。
- 第四は、健康増進と疾病予防、早期診断と症例管理、疫病やパンデミックの予防、早期発見、迅速な対応など、科学、研究イノベーション、データ、デジタル技術を活用することです。
- 第五は、WHOをグローバルヘルス領域において世界を指導し、方向付けを行う権威ある組織として、緊急に強化することです。
執行理事会の審議の状況はWHOのサイトで配信され、動画も視聴できます。