3月 8日にロンドンで世界パンデミック対策サミットが開催されました。 テドロス事務局長の基調講演の要旨は以下の通りです。
- 西アフリカのエボラ出血熱の際に、世界各国は流行やパンデミックを引き起こす可能性のある病原体に対する対策の研究を強固に推進する必要があることを認識しました。 そこで生まれたのが「WHO Research and Development Blueprint」であり、疫病発生時に検査、ワクチン、医薬品の開発を迅速に進めるための世界戦略です。
- WHOは、MERSとSARSを引き起こす 2 つのコロナウイルスと、私たちがDisease Xと呼ぶ未知の疾患を優先疾患として研究ロードマップ、標的製品のプロファイル、試験デザインを作成し、手段を評価しました。
- この取り組みには大きな投資が必要であるとの認識から、2 年後にCEPI (感染症流行対策イノベーション連合 : Coalition for Epidemic Preparedness Innovations) が誕生しました。
- コロナウイルスの塩基配列がわかった時点で、WHOとCEPI、その他のパートナーが研究開発の青写真の段階から協力したことにより、COVID-19のワクチン開発は一足先にスタートすることができたのです。
- COVID-19が最後のDisease Xになるわけではないのです。感染症やパンデミックは自然の摂理であり、現代では都市化、生息地の侵食、気候危機、不安によって悪化しています。
- 平和なくして健康はありえず、健康なくして平和はない。 それは、エチオピアからシリア、イエメン、ウクライナに至るまで、あらゆる場所で言えることなのです。
- CEPIに関連する 3 つの具体的な教訓
- 科学と研究への取り組み
- 公平性への努力
- パートナーシップへの敬意
- CEPIへの融資、十分な資金提供は、未来を約束するものとなります。