国連の報告書「世界の食料安全保障と栄養の現状 (SOFI) 」によると、世界的に飢餓の影響を受けている人の数は、2020年から約 4600 万人増加し、COVID-19パンデミックの発生以降 1 億 5000 万人も増加していることが明らかになりました。
(注) 飢餓人口は、食事から得られるエネルギーが不十分で、慢性的な栄養不足に陥っている人々をいう。
報告書の概要は以下のとおり。
- 2021年には 8 億 2800 万人もの人々が飢餓の影響を受けている。
- 2021年には世界で約 23 億人が中程度または重度の食糧不足に陥り、9 億 2,400 万人近く (世界人口の 11.7 % ) が深刻なレベルの食糧不安に直面している。
- 2030年には依然として 6 億 7000 万人近く (世界人口の8%) が飢餓に直面すると予測。
- COVID-19の大流行とそれを抑えるために実施された措置の経済的影響に起因する消費食料価格のインフレーションの影響で、健康的な食生活を送ることができていない人々が2019年から 1 億 1200 万人増加し、2020年に約 31 億人となった。
この報告書は、国連食糧農業機関 (FAO) 、国際農業開発基金 (IFAD) 、国連児童基金 (UNICEF) 、国連世界食糧計画 (WFP) 、世界保健機関 (WHO) が共同で発表したものです。