2005年以降、マラリア予防のために世界中で 20 億枚以上の殺虫剤処理されたネット (ITN : 蚊帳) が配布されています。 これらのネットはすべて、ピレスロイド系という 1 種類の殺虫剤のみで処理されていました。 しかし、多くの地域で蚊がピレスロイドに耐性を持つようになったため、マラリア対策には他の有効成分で処理されたネットが必要になっています。
2017年、WHOはピレスロイドに、耐性蚊に対するピレスロイドの効力を高める化学物質であるピペロニルブトキシド (PBO) を配合した新しいタイプのITNの推奨を開始しました。
今回のガイドラインで発表された新しい勧告は、異なる作用モードを持つ 2 つの新しいクラスの二重成分ITNを対象としています。
1 ) ピレスロイド ・ クロルフェナピル-ネットは、ピレスロイド系殺虫剤とピロール系殺虫剤を併用し、殺虫効果を高めたネット。
2 ) ピレスロイド ・ ピリプロキシフェン-ネットは、ピレスロイドと蚊の成長と繁殖を阻害する昆虫成長調節剤 (IGR) を組み合わせたネット。