2023年 3月12日、中国CDCの提供によって2020年 1月に中国武漢の華南海鮮卸売市場で収集されたサンプルに関連する新しいSARS-CoV-2の配列とメタゲノミクスデータが、感染症の国際データベース (GISAID) で期間を限り利用可能となりました。
WHOは2023年3月14日にSAGO (WHOの科学諮問団) の全メンバーとの会議を開催し、中国CDCの研究者を招き、データの最新分析結果を発表しました。
この会議では、中国CDCと招待された海外の研究者の発表では、華南海鮮卸売市場に関連して新たに入手できるデータがあることが示されました。 これには、2020年 1月という早い時期に採取された、さまざまな屋台や排水収集場所からの環境サンプルのメタゲノム ・ データも含まれています。 この調査結果は、中国当局による公衆衛生対策の一環として、2020年 1月 1日に市場が撤去される直前に、動物が市場に存在していたことを示唆し、これらの結果は、SARS-CoV-2 の中間宿主と、市場における潜在的なヒト感染源を特定するための潜在的な手がかりを提供しています。 過去にこの特定の屋台でハクビシンなどの動物が売られていたことを示す写真も提供されました。 このデータは、ウイルスの中間宿主や起源に関する決定的な証拠にはなりませんが、ヒトへの感染源となりうる感受性の高い動物が市場に存在したことを示す、さらなる証拠となります。
SAGOは、中国や世界中の研究者が共有するあらゆる科学的データを評価し続けます。 SAGOは、SARS-CoV-2の起源に関する研究に関連するあらゆるデータを、確実かつ包括的なレビューのために直ちに提供することを推奨します。