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WHO、幼児期の発達を測定する新しい総合的な方法 (GSED) を開発

WHOは、3 歳までの幼児の発達を集団レベルで監視するための新しい測定パッケージ、Global Scales for Early Development (GSED) を発表しました。

GSEDは、生後 36 カ月までの幼児の発達を、認知、社会 ・ 情緒、言語、運動能力などを総合的に評価する新しい手法です。 GSEDは、発達を測定する新しい共通単位である発達スコア (Dスコア) を提供し、時系列で追跡可能な子どもの発達の全体像を提供します。

各国は、生後 36 カ月までの子どもの発達をモニターするために、有効で信頼性の高い測定方法を必要としてきましたが、標準化され、世界的に適用可能な集団ベースの測定方法はほとんどありませんでした。 既存の測定法は、24 カ月以降の子どもの発達をモニターするために設計されているか、子どもが育つ状況の多様性への十分な配慮がなされていないかのどちらかでした。 また、実施に膨大なリソースを必要とするものもありました。

新しい評価方法は、32 カ国 (うち 30 カ国は低 ・ 中所得国) の 51 のコホートから収集した共通のデータセットを基に、WHOがコーディネートした世界の専門家による学際的なチームによって開発されました。

新パッケージは、測定方法 (Short formとLong form) 、関連するユーザーマニュアルとアイテムガイド、翻訳と適応ガイド、スコアリングガイド、方法論とその検証結果をまとめたテクニカルレポートで構成されています。 また、GSEDアプリも提供されています。 GSEDは今後も進化を続け、さらなるデータ収集の後、子どもの発達に関する世界的な規範や基準を含む拡張版のパッケージがリリースされる予定です。

記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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