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第 5 回 患者安全に関する世界閣僚サミット : WHO事務局長の開会の辞

テドロス事務局長の開会挨拶の要旨は以下の通りです。

  • 安全でないケアは、世界的に罹患率と死亡率の主要原因の一つとなっており、資源に乏しい環境では特に深刻です。 安全性の欠如により、低 ・ 中所得国の病院だけで毎年 260 万人が死亡している。
  • OECDは、患者への危害がもたらす社会的コストを年間 1 兆米ドル以上と見積もっている。
  • 患者の安全とは、単に規則を設けることではない。 職場の文化を変え、エラーを減らすためのプロセスを導入し、医療従事者の能力を高め、安全な職場環境を確保することを意味する。
  • 医療施設の半数以上が基本的な衛生サービスを欠いている。
  • 薬の誤用による予防可能な被害があまりにも多く、最近の推計によると、世界の患者の 20 人に 1 人がその影響を受けていると言われている。
  • 患者の安全性を変革するためには、率直に報告し、失敗から学び、継続的にシステムを改善する安全文化を受け入れる必要がある。
  • 今年の「世界患者安全の日」 (9月17日) のテーマを「Engaging Patients for Patient Safety (患者安全のために患者を巻き込む) 」とする。 世界をオレンジ色に染めて、あらゆる場所で患者の安全に対する意識を高めるために、ぜひご参加をおねがいする。
  • 今年の世界保健総会では、アクションプランの実施状況について報告する予定で、加盟国の患者安全調査を利用して、世界各国からのケーススタディやベストプラクティス事例を盛り込んだ初の「グローバル患者安全報告書」を作成中。

記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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