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WHO 75 周年 : テドロスDG記者会見

4月 7日となるWHO 75 周年に際し、テドロス事務局長の記者会見要旨は以下通り。

  1. WHO憲章は、健康を人権として正式に認めた歴史上初めての文書。 それ以来、世界はそのビジョンの実現に向けて大きな前進を遂げてきた。
  • 世界の平均寿命は男女とも 46 歳から 73 歳に延び、天然痘は根絶され、ポリオはそれに近づいている、マラリアは 42 カ国が撲滅、HIVと結核の流行は後退し、47 カ国が少なくとも 1 つの顧みられない熱帯病を撲滅した。
  • この 20 年間だけでも、喫煙率は 3 分の 1 、妊産婦死亡率は 3 分の 1 、子どもの死亡率は半減した。
  • 過去 5 年間で、エボラ出血熱とマラリアに対する新しいワクチンが開発され、認可された。
  • 過去 3 年間、WHOはCOVID-19パンデミック (この 100 年で最も深刻な健康危機) への世界的な対応をコーディネートしてきた。
  1. 少なくとも世界の人口の半数は、家族計画、基本的な衛生設備、保健師へのアクセスなど、一つまたは複数のサービスへのアクセスがまだ不足している。 一方、2000年以降、医療費の自己負担によって経済的困難を経験する人の数は 3 分の 1 に増加し、約 20 億人に達している。
  1. 非感染性疾患は、現在、世界全体の死亡原因の 70 % 以上を占めており、不健康な食生活と運動不足が原因で、糖尿病と肥満の割合が劇的に増加している。 マラリアや結核に対する対策は停滞しており、薬剤耐性は、1 世紀にわたる医学の進歩を台無しにする恐れがある。 大気汚染と気候変動は、私たちの地球の居住性そのものを危うくしている。
  1. COVID-19が残酷なまでに明らかにしたように、疫病やパンデミックに対する世界の防衛力には、依然として深刻なギャップがある。 これらの理由から、世界は今、かつてないほどWHOを必要としている。
  • 各国は2024年の世界保健総会で採択されることを目指し、パンデミック協定の交渉を続けていく。
  • 保健医療従事者は、あらゆる保健医療システムのバックボーンであが、多くの国では医療 ・ 介護従事者の深刻な不足に直面し、その多くがより良い賃金や条件を求めて他国へ移住している。WHOは、2025年末までに、25 カ国が自国の看護師 ・ 助産師の 25 % をWHOの救急医療基礎コースで訓練することを支援することを目標に掲げ「 25 x 25 x 25 」キャンペーンを実施している。

詳細は以下のWHOのウエブサイトをご覧ください。

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