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世界マラリアデー 2023

4月25日は世界マラリアデーで、2023年の世界マラリアデーは、「Time to deliver zero malaria : invest, innovate, implement ( 投資、革新、実行 ) 」をテーマに掲げます。

このテーマの中で、WHOは3つ目の「i」である「implement ( 目的の実行 ) 」に焦点を当て、特に、現在利用可能なツールや戦略で社会から疎外された人々にアプローチすることの重要性を強調する予定です。

2022年12月に発表された最新のWorld malaria reportによると、マラリアは2021年には推定 619,000 人の命を奪い、新規感染者は約 2 億 4700 万人でした。 アフリカ地域は、2021年にはマラリア患者の 95 % ( 2 億 3,400 万人 ) 、死亡者の 96 % ( 593,000人、約 80 % は 5 歳以下の子ども ) を占めると推定され、重い負担を負い続けています。

《キーメッセージ》

1 ) Invest ( 投資 )
WHOのWorld malaria report 2022 によると、世界のマラリア対策の資金ギャップは、特に過去 3 年間で拡大し、2021年に 38 億米ドルと増加しました。経済環境の変化に伴い、マラリア対策のための資金繰りはますます厳しくなっています。 このような資源制約のある環境では、利用可能な資金をより適切にターゲティングすることが不可欠です。

2 ) Innovate ( 技術革新 )
2000年以降、迅速診断検査 ( RDT ) 、殺虫剤処理ネット ( ITN ) 、アルテミシニン系混合療法 ( ACT ) の開発と大規模な展開は、マラリア対策のバックボーンとなりました。 2030年の世界マラリア目標達成のためには、次世代ツールの開発と展開への継続的な投資が鍵となります。

3 ) Inplement ( 実行 )
マラリア感染国およびパートナーは、マラリアの危険にさらされているすべての人々、特に最も脆弱な人々のために、現在利用可能なWHO推奨のツールや戦略を提供することを強く推奨します。 特にサハラ以南のアフリカでは、現在進行中のCOVID-19パンデミック、集中する人道危機、限られた資金、脆弱な監視システム、主要なマラリア対策ツールの効果低下によって、マラリアサービスへのアクセス拡大という課題はさらに深刻になっています。

これらの脅威に対処し、各国がより強靭なマラリアプログラムを構築するのを支援するため、WHOは最近、新しいガイダンス、戦略、フレームワークを発表しました。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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