きれいな水、石鹸、トイレの不足、そしてコレラワクチンの不足により、アフリカ地域の数百万人がコレラの危険にさらされています。
ワクチン供給に関する国際調整グループ (ICG : International Coordinating Group) は、世界的にコレラ患者が数年前から急増しており、これを食い止めるためには、安全な水と衛生設備へのアクセスへの投資、検査とアウトブレイクの迅速な発見、医療の質の向上と医療へのアクセスの改善、コレラ患者をよりよく予防するための安価な経口コレラワクチン (OCV : oral cholera vaccine) の追加製造の迅速化などとしています。
2024年におけるワクチンの世界の生産能力は 3700 万 ~ 5000 万回分と予測されていますが、コレラに直接罹患している数百万人のニーズに応えるには不十分です。 現在ワクチンを製造しているのは、1 社のみで、新規メーカーが2025年までに市場参入する見込みはありまあせん。
ICG メンバーは、政府、ドナー、ワクチン製造業者、パートナー、地域社会に対し、コレラの増加を食い止め、逆転させるための緊急の取り組みに参加するよう呼びかけています。
(備考) ICG : 世界的なコレラワクチンの備蓄を管理している。ICG には、国際赤十字赤新月社連盟、国境なき医師団、ユニセフ、WHOが参加している。 Gavi ワクチンアライアンスは、ワクチンの備蓄と OCV の供給に資金を提供している。