2023年 4月以降、スーダンでは激しい戦闘が続き、治安の悪化により、医療の提供はますます困難になっています。 加えて、スーダン国内だけでなく、チャド、中央アフリカ共和国、エジプト、エチオピア、南スーダンなどの近隣諸国でも、何百万人もの人々が安全を求めて避難しています。
保健医療施設、医療倉庫、物資の輸送、医療従事者が標的となっていて、医療施設に対する度重なる攻撃により、患者や医療従事者が病院にたどり着けず、治療を受けることができません。被災地の主な病院の 3 分の 2 以上は機能しておらず、機能している病院も医療スタッフ、物資、安全な水、電気の不足により閉鎖の危機にさらされており、1100 万人が緊急の医療を必要としています。
疾病監視システムも混乱し、感染症のアウトブレイクを検知 ・ 確認することが大きな課題となっています。
WHO は保健パートナーと協力して、アクセスが妨げられ治安が悪化しているなか、健康対応の調整、疾病監視の強化、必要としている人々への救命医療物資の配布に集中的に取り組むと共に、避難民に医療を提供するために受け入れ国の保健当局と緊密に連携しています。