WHO最新ニュース

公衆衛生ラウンドアップ (総まとめ)

1 ) スーダン危機から 1年
スーダンの内戦が 4月15日に 1年を迎え、紛争は世界最大の人道危機を引き起こし、支援を必要とする人々の数は、約 2,480 万人に上ると予測されている。

2 ) 廃墟と化したガザの健康システム
住民に医療サービスを提供していた 36 の主要な病院のうち、10 病院しか機能しておらず、提供できるサービスも厳しく制限されている。

3 ) ポリオ緊急事態は 10年目も維持
国際保健規則 (2005) に基づく、緊急委員会の 第 38 回 会合は、ポリオウイルスの国際的拡大の危険性が依然として国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC) である事に合意し、事務局長はこの勧告を受け入れ。

4 ) ナイジェリアが新型髄膜炎ワクチンの接種を開始
ナイジェリアは、WHO 承認の新ワクチン Men5CV を使用した世界初のワクチン接種キャンペーンを開始。

5 ) 増加する肝炎
2024年世界肝炎報告書によると、ウイルス性肝炎による死亡者数は増加傾向にあり、年間推定 130 万人は結核による死亡者数に匹敵。

6 ) コレラ診断イニシアチブ
今後数ヶ月の間にコレラの発生しやすい 14 カ国に 120 万以上の検査キットを配布する世界的なプログラムがスタート。 4月 5日、マラウイにコレラの迅速診断検査キットが到着。

7 ) 新しい AI 健康アバター
WHO は、生成 AI (人工知能) を用いて共感的でパーソナライズされた健康情報を提供する新しいデジタルヘルスアバター、SARAH (Smart AI Resource Assistant for Health) を発表。

8 ) 世界的なパンデミックに関する合意を完成させる
WHO加盟国は、4月29日から 5月10日まで、世界パンデミック協定の最終化に向けて交渉を継続することに合意。 加盟国は、2024年 5月27日に開幕する 第 77 回 世界保健総会で採択予定の、世界初の「パンデミック協定」の文書案を検討する。

詳細はWHO Bullein (5月号) のウエブサイトをご覧ください。

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