WHOの新しい報告書「Tobacco Control To Improve Child Health And Development(子どもの健康と発達を向上させるたばこ対策)」では、子どもの健康と発達を守るために、たばこ広告の禁止、100%禁煙の環境の実現、たばこ税の引き上げなど、強力なたばこ対策の重要性について、実務家や政策立案者の意識を高めることを呼びかけています。
胎児が母親の喫煙や受動喫煙にさらされることは、先天性異常、死産、早産、乳児死亡に繋がります。妊娠中の母親の喫煙は、乳幼児の突然死や先天性異常のリスクを2倍に高めます。同時に妊娠中の受動喫煙によっても、死産のリスクを23%、先天性奇形のリスクを13%増加させています。
副流煙によって毎年約120万人が死亡しており、そのうち65,000人が15歳以下の子どもや青少年で、予防できるはずの早死にとなっています。喫煙者のいる家庭の子どもは、15歳になるまでに喫煙を試みる可能性が70%近く高くなります。
報告書「Tobacco Control To Improve Child Health And Development」は、WHOのウエブサイトをご覧ください