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西太平洋地域、薬剤耐性で2030年までに 520万 人が死亡する

西太平洋地域のWHOが作成した「西太平洋地域における薬剤耐性 (AMR) の健康と経済的影響 2020 – 2030」は、AMRのサイレントパンデミックが人々の健康を脅かすだけでなく、地域の将来の健康保障と開発を脅かしていると警告し、現在から2030年末までの間に、西太平洋地域の推定 520 万人が薬剤耐性菌感染症により死亡すると予想されます。

この評価では、生産性の低下や入院の長期化に伴う追加のヘルスケア費用により、2020年から2030年の間に西太平洋地域で推定総額 1480 億米ドル (2019年の同地域の総医療費の約 10 % ) のコストがかかるとされています。 また、2030年末までに、同地域の薬剤耐性感染症患者は、推定 1 億 7200 万日の入院期間となるとされています。

AMRは、西太平洋を世界で最も健康で安全な地域にするというビジョン「For the Future」の 4 つの優先事項の 1 つです。 本報告書は、AMRが将来的に健康に及ぼす脅威をより詳細に理解するために、より多くの、より質の高いデータを収集する必要性を提唱しながら、AMR対策としてタイムリーで費用対効果の高い介入策の基礎となるローカルインテリジェンスを各国に提供する最初のステップとなります。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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