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パンデミックはまだ終わっていない、WHOの世界規模の再構築を : テドロス事務局長

10月25日に開催されたWHO西太平洋地域 (WPRO) 委員会におけるテドロス事務局長の発言要旨は以下のとおりです。

●パンデミックはまだ終わっていない。 自己満足は、ウイルスと同じくらい危険である。 今こそ、油断せずに厳重な警戒態勢をとらなければならない。

西太平洋地域では、ほぼ 3 分の 2 の人がワクチンを完全に接種しており、これはどの地域よりも多い。

WHOは、パンデミックに対応すべき以下の 4 つの分野を特定した。

1)世界規模でのより良い仕組みと運営
現在の世界的な健康安全保障の仕組みは複雑で断片的であり、自主的なメカニズムに任せるだけでは、世界的な脅威に直面したときに必要な協調的で一貫性のあるアプローチを実現できていない。

2)資金調達
各国と世界の準備と対応のために、効果的な資金・財政システムを必要としている。

3)健康分野をワン ・ ヘルスと考える上で、より優れたシステムとツールが必要。
すでにWHOは、ベルリンに設立された「Hub for Epidemic and Pandemic Intelligence」など、いくつかのツールの構築を開始している。

4)世界的な健康 ・ 保健医療の枠組みの中心に、強化され、権限を与えられ、持続可能な資金を持つWHOが必要。

この数十年の間に生じた、分担金と任意拠出金との間の不均衡によって、WHOの予算は歪められ、加盟国が期待するものを提供する能力に陰りがでてきた。世界が必要としている独立した権威ある機関としてWHOが存在するためには、この不均衡を是正することが重要。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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