青少年期の妊娠

重要事項

  • 2019年現在、低 ・ 中所得国 (LMICs) の 15 ~ 19 歳の青少年は、毎年推定 2100 万件の妊娠をし、そのうち約 50 % が意図しない妊娠で、推定 1200 万件の出産に至っています [1] [2] 。
  • 2019年のデータによると、15 ~ 19 歳の思春期女子の意図しない妊娠の 55 % が中絶に至っており、LMICsでは安全でないことが多くあります [1] 。
  • 10 ~ 19 歳の思春期の母親は、20 ~ 24 歳の女性に比べ、子癇、産褥性子宮内膜炎及び全身感染症のリスクが高く、またその年代の母親から生まれた赤ちゃんは、20 ~ 24 歳女性から生まれた赤ちゃんに比べ、出生時低体重、早期出産及び新生児期に重篤な状況に陥るリスクが高くなっています。
  • 10 ~ 14 歳の少女の出産に関するデータは、より広く入手できるようになってきています。 世界的に見ると、2022年の 10 ~ 14 歳の少女の出産率は、女性 1000 人あたり 1.5 人と推定され、サハラ以南のアフリカ (4.6人) とラテンアメリカ ・ カリブ海 (2.4人) で高い割合となっています。
  • 青少年の妊娠や妊娠に関連する死亡や罹患を予防することは、ライフコース全体にわたってポジティブな健康上の成果を得るための基礎であり、母子保健に関連する持続可能な開発目標 (SDGs) の達成に不可欠なものです。

[1] Sully EA, Biddlecom A, Daroch J, Riley T, Ashford L, Lince-Deroche N et al., Adding It Up: Investing in Sexual and Reproductive Health 2019. New York: Guttmacher Institute; 2020.

[2] Darroch J, Woog V, Bankole A, Ashford LS. Adding it up: Costs and benefits of meeting the contraceptive needs of adolescents. New York: Guttmacher Institute; 2016.

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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