生物多様性
キーファクト(主要な事実)
- 世界の食用作物の 75 % 以上は花粉媒介者 (昆虫など) に依存しており、世界の農業生産高に年間 2,350 億 ~ 5,770 億米ドルの貢献をしています。
- 現代の医薬品の 50 % 以上は天然由来であり、抗生物質は真菌から、鎮痛剤は植物化合物から抽出されています。
- 森林は陸上の生物多様性の 80 % を貯蔵し、年間約 26 億トンの二酸化炭素を吸収することで、気候変動の緩和に役立っています。
- 侵略的外来種 (invasive alien species) は、種の絶滅の 60 % の原因となっており、毎年 4,230 億米ドルの経済的損失をもたらしています。
- 健全な生態系は世界の淡水資源の 75 % を供給しており、湿地は水の浄化に重要な役割を果たしています。 しかし、1970年以降、湿地の 35 % が失われています。
- 先住民族 (Indigenous peoples) は世界人口の約 6 % を占め、生物多様性の保全と持続可能な管理において重要な利害関係者であり、権利保有者です。 彼らは世界中で 3,800 万平方キロメートル以上の土地を管理しており、その中には全保護地域の約 40 % が含まれています。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。