先天性疾患
キーファクト(主要な事実)
- 世界では毎年、約 24 万人の新生児が出生後 28 日以内に先天性疾患で死亡していると推定されています。 さらに生後 1 カ月から 5 歳までの子どもたちのうち、先天性疾患によって 17 万人が死亡しています。
- 先天性疾患は長期的な障がいの原因となり、個人、家族、医療制度、社会に大きな負担をかけます。
- 重篤な先天性疾患を持って生まれた子どもの 10 人のうち 9 人は、低 ・ 中所得国の子どもたちです。
- 新生児や 5 歳未満児の死亡率が低下するにつれ、新生児や 5 歳未満児の死因に占める先天性疾患の割合は大きくなっています。
- 重篤な先天性疾患の代表的なものは、心臓障害、神経管欠損症、ダウン症候群です。
- 先天性疾患は、遺伝、感染、栄養、環境などの要因の一つまたは複数の結果として生じる可能性がありますが、多くの場合、原因を正確に特定することは困難です。
- 先天性疾患の中には、予防できるものもあります。ワクチン接種、主食の強化や補助栄養剤による葉酸やヨウ素の十分な摂取、妊娠前、妊娠中の十分なケアなどは予防法の一例です。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。