児童虐待
重要事項
- 4人にほぼ3人の子供、言い換えれば3億人の2~4歳の子供は、両親および保護者によって、常時身体的な懲罰や心理的な暴力に苦しんでいます
- 女性5人に1人、男性13人に1人が0~17歳の時期に性的虐待を受けたという報告があります。
- 20歳未満の少女と若い女性1億2000万人が、何らかの形の強制的な性的被害に苦しんでいます。
- 子どもの虐待は、生涯にわたる身体的・精神的健康を損ない、社会的・職業的悪影響を及ぼし、最終的に国の経済的・社会的発展を遅らせることになります。
- 虐待を受けた子供は、暴力を次世代に伝えるために、成人してから他人を虐待する可能性が高くなります。したがって、この暴力の連鎖を断ち切ること、そのために数世代にわたりよい影響を生み出すことが重要です。
- 児童虐待が始まる前にそれを予防することは可能ですが、多領域にわたる連携が必要です。
- 効果的な予防アプローチは、両親をサポートして明確な子育てのスキルを教え、また体罰を禁止する法制化を図ることです。
- 子どもと家族に対する継続的なケアは、虐待の再発を減少させるとともに、虐待による悪影響を最小限にとどめることができます。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。